カテゴリ: CBX400

ドナーとなったCBX550Fのロアークランクケースから破片を切り出します。
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切り出した破片に合わせ、CBX400Fのケースの損傷箇所をリューターで整形。
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破片も削り、お互い上手く合うように加工出来ましたよ。
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あとはくっ付けて、滑らかに整形します。
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補修箇所が目立たない特別な色合いの塗料で部分塗装をしました。
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ぱっと見、どこを修正してあるのかわからないでしょ?
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写真だと苦労は感じられないと思いますが、とんでもない手間をかけてしまいました。






現在CBX400Fのエンジンを分解していますが、分解で重要なのはボルトを緩めながら、部品を取り外しながら異常に気付くかどうかです。

やった事もない人に限って
「分解なら俺にも出来るけど、組み立てが出来ないんだよね。」
とかカッコ付けて言っているつもりでしょうけど実際は違います。

分解にどれだけ集中して色々な情報を得るかなのです。
初めて触るエンジンなら達人になればなるほど時間をかけるのです。

私の場合GS750なら1時間もあれば分解出来ますが、それは全て部品の位置関係や向き、正常な状態を把握しているからであって、作業の早さが先にある訳ではありません。
膨大な経験があってこその、それら早さという結果なのです。

まあバイクに限らず因果関係が逆転した常識って多いですよね。


今回のエンジンの気づきは、
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クラッチリフタープレートの割れ…
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なぜ割れたのか?
割れた破片はどこにいったのか?
を考える必要があります。
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外したロアーは別の部品と比較します。
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ケースの底にはなにかが激しく当たった跡が残されています。
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正常な部品には当然そのような跡は無いですね。
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その他の打痕も確認します。
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全ての打痕を確認したら、それらの位置関係を把握して頭の中でエンジンを始動させるのです。
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また色も重要です。
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クランクシャフトが青く変色しています。
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一つ一つの異常に気付き、納得出来る原因を突き止める。
因と果が逆にならないように!





























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