カテゴリ: GS750 1号車

現状1号車には初期型タイプの艶消しサイドカバーが装着されておりますが、別途入手したサイドカバーをベースにE2カラーにして、気分によって2種類を使い分ける事となりました。


しかし右側はヒビや割れが3箇所。





薄っすらヒビも補強しないと割れが大きくなってしまいます。




ハンダゴテで割れた箇所を繋ぎ合わせ、ところどころ針金を埋め込みます。




よく見るとフレームのブラケットに引っ掛ける固定箇所も無くなっております。




こちらも針金を曲げて埋め込んでしまいます。




そしてメグミックスで肉付けしていきます。



硬化するまで待ちながら




GS750のエンジンをサンドブラストしました。




大きい状態の部品はこのように目残しが出来てしまうので、少なくとも5回位出し入れをして、やり直しが必要です。

陸運局に1号車を持ち込みました。
こちらの検査コースは昨年10月に2輪車専用レーンが出来て、それ以前より厳しくなったという噂。
真偽の程を確かめてみます。


ある情報筋によると、検査員に車両の寸法を細かく測定されるということでして。


クラッチレバー先端から


ブレーキレバー先端までを事前に測定。
問題は無さそうです。
プラマイ20mm以上誤差がある場合、構造変更が必要という事です。


それではまず関東陸運振興センターで書類を購入。
重量税を支払い運輸支局にて書類記入後提出。


提出書類のチェックが通ったら検査コースに並びます。
注意しないといけないのはスピードメーターをフロントからとっているのか、リアからとっているのか確認しておく事です。
因みにGS750はフロントからとっています。


電気周りや寸法、フレーム番号などを検査員に確認して貰ったらいよいよ検査コース屋内に入場。

最初にマフラー出口の音量測定。


そしてコース内を奥に進み、前後ブレーキの制動力とスピードメーター誤差を測定。

その後フロントタイヤを左右からガッチリ固定され、


ハイビームにて前照灯検査。結果は、


前照灯不合格通知を頂きました…


検査コースを一旦出て、光軸を調整し再び入場。
再入場申告スイッチを押して、先程の光軸テスターまで進みます。


結果はめでたく合格。



後ろではGPZが制動力テスト中。
コースがすいていると、このように検査員が隣にいてくれて丁寧に教えてくれます。


再度運輸支局に書類一式を提出し、新しい車検証を頂きました。
やはり旧車にとって光軸は最難関な検査項目でした。



2年間安全に過ごせるよう願いを込めてステッカーを貼り直し


天気も良いので少し遠回りして帰りました。
最近3号車ネタばかりですっかり影を潜めていた1号車。実はシリンダースリーブのボーリングとピストン交換を施しています。

ですので慣らしを兼ねての遠回り。


エンジンは難無く始動できましたが、ACジェネレーターのハーネスがご覧の通り


他の配線もギボシ端子部分は焼けておりました。


こんな事が原因での出先で充電不良とか本当バカバカしいので、平ギボシに変更しハンダ付け

配線をタイラップでまとめ


爽やかな秋空の下、試運転に出かけました。

今回の組み立てたエンジンは振動も少なく予想以上のパフォーマンスです。
ミッションも1速から5速まで何の問題もありません。

見事に快速ツーリングが出来るマシンに生まれ変わりました。
更に少しずつ慣らしとセッティングを行い仕上げていきます。

シリンダーヘッドの各部も測定し、組み立てと取り付けを行いました。写真が少な目ですが…

バルブ調整に続く。

各部の取り付けボルトですが何度も脱着されており、異なるピッチや長さなどもこの際全て統一してしまいました。

作業工程は長くなりますが、これからのバイクの行く末を考えれば一瞬の出来事です。一切手抜き無しで進めます。


外した右側のシリンダーは部品取りのものより平均で3/100mm減っております。

当然部品取りエンジンのシリンダーを装着

大電流が流れる端子は安全のためにカバーで絶縁。
(セルモーター端子にタイヤチューブのゴムを巻きました)


ヘッドに移ります。燃焼室のカーボン除去とバルブ擦り合わせ。
それとステムシールの交換を行います。

続く

↑このページのトップヘ