2019年06月

2003年式のホンダズーマーです。
シートを外しました。

この車両は現役で通学に使用されていますが、エンジンをかけると
「ガラガラ」
とひどい音が発生。
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ステップ1

エンジンASSYからフレームを外します。
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ステップ2

駆動装置を外します。
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ステップ3

クランクケースを割ります。
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ステップ4

クランクシャフトを取り出し、クランクベアリングを外します。
ベアリングのガタが多いので、これが異音の原因と特定します。
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たった4つのステップで故障部位が分かってしまいました。
とても簡単な構造ですね。










ハイカムの逃げ加工を施したシリンダーヘッド。何度も削っては確認を繰り返していた為、大幅に時間をロスしていました。

その逃げ加工もひと段落したので、話を先に進めましょう。


今回バルブは再使用を前提としているので、曲がりなど点検しその中で良いものを選りすぐりました。
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場面は変わり、車体に搭載されているシリンダー。
私の手の上にあるのはオイルラインにはみ出したシール材。
オイルラインは人間に例えると血管です。血管が詰まると重篤な病気になりますが、バイクのエンジンも一緒です。
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数日後シリンダーヘッドが届きました。
若干の歪みがあったので0.08mmだけ面研です。
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各バルブを組み付けてシリンダーヘッドを装着です。
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カムチェーンテンショナーはPMCのマニュアルタイプをチョイス。
正確なバルブタイミングを出すにはマニュアルカムチェーンテンショナーは必須アイテムです。
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今回は伸びているタイミングチェーンなので、それなりの調整としました。
(104-109)
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最後にヘッドカバーやマフラーを装着。
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オイルを循環させるためにクランキングしていたらバッテリーが弱くなり、慌てて充電しました。
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惜しくも始動に至らず。
火入れは次回に持ち越しです。







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