2018年04月
GS750 GS1000の聖地 竜洋コース
知ってる人は知っていると思いますが、スズキの2輪車関連の工場が集約され2019年2月から浜松工場に移管されます。
GS750、GS1000など愛する者として今のうちにどうしても行っておきたい場所があります。
将来行かなかった事を後悔しても仕方ないので、今日来ちゃいました。
磐田市にあるスズキ二輪技術センターです。
ここでは設計と開発を行う為、大きなテストコースも完備しています。
現地に来ると胸が熱くなりますね。
この空気感や空の色。当時の技術者と心の中で共有出来ます。
当然中に入って写真を撮る事など出来ません。
でも海沿いから一部を見る事が可能でした。
コースの一部でしょうか。
大きなコーナーがわかりますか?
ストレートは間近で見れました。
発売前のGS750はここを何周したのでしょうか?
その反対側の目前には太平洋が。
素晴らしいロケーション。
こんな場所だからこそ、名車が次々と生まれたのだと確信しました。
でも哀しいかな。
その事が災いして、移転するのですね。
来年以降本格稼働する浜松工場にも、未来の世界に誇れる名車を沢山生産して欲しいと願います。
GS750 8号車 エンジンの分解
GS750 8号車分解 続き
車体を分解していくと、レストアベース車としては極上であることが分かってきました。
3相ジェネレーターから繋がる黄ハーネスのギボシコネクター。
通常は茶色く焦げたりしていますが、
なんと新車状態!と言っても過言ではありせん。
エンジンの分解に関しても、嫌な固着や汚れも一切無くスムーズに作業を進める事が出来ました。
また内部の状態はオイルスラッジによる変色も全くありません。
ボルトの固着もなく、タイヤ交換時のホイール脱着位しか部品を外された形跡は見当たりません。
変な改造も皆無ですし、難なくフレーム単体になりました。
この8号車。
各部転倒による損傷は見受けられますが、機関的には間違いなく極上の部類に入ります。この8号車、各部転倒による損傷は見受けられますが、機関的には極上の部類に入ると思います。
GS750 8号車分解
車体を分解していきます。
テールカウルを外すとウィンカーステーが現れますが
ウィンカーの付く下側が押されて内向きに変形しております。
右側のエンジンガードも転倒により、後ろに曲がって変形しておりますが
丁寧に修正しました。
定番のライトステーも変形していますね。
レストアと言っても単に綺麗に見せればいいというものではなく、各部の損傷部位を把握して、それらを線で結び、どういう向きで、どの位の速度で転倒しているのか確認しながら修正をかけていくことが大切です。
40年前の車両で転倒歴なしとかは、どう考えてもあり得ないでしょう。
例え「自分がワンオーナーだから」と言っても嘘ではない事実を証明することは極めて困難なのです。
そんな事より「乗って走って調子はどうなの?」ですね。